熱海市渚町の糸川と初川を中心としたエリアに、いかがわしい風俗店が乱立しまくっている光景を今でも見る事ができる。会社の慰安旅行などによる団体観光客が激減し、バタバタとホテルが倒産に追い込まれる時代の変化の中でも、まだいくつかの店舗が現役でふんばっている。

熱海市街中心部を流れる糸川と初川の二つの川のうち、初川の方が若干幅が広く開放感がある。季節柄、早咲きの熱海桜のつぼみが開いてピンク色の花びらを少しだけ見せているのだが、夜はこの川の両岸に欲望の花びらが開くのだ。

熱海のDEEPで見逃してはならないのは、何も中央町の遊郭建築だけではない。
いくら斜陽だのゴーストタウンだの言われても、なにせ日本を代表する大温泉街だけの事はあって、怪しい街並みを残す場所がぎっしり詰まっている場所がある。

海岸沿いに広がる「熱海市渚町」の一帯だ。

熱海銀座商店街を通り過ぎて国道135号海岸通りを渡った先が渚町である。
この一帯は赤線が無くなった後も熱海で一番の風俗街として、もっぱら夜の顔に徹してきた。
南北に長い渚町の区画の中央を走る商店街の両側に、これ見よがしな風俗店が乱立している。

熱海市中央町にはかつて大規模な遊郭(赤線)があり、現在も多くの遊郭建築が残る飲食店街の風情は全国的にも珍しいと言える。

表向きに、温泉街の熱海は日本有数の芸者街として知られるのだが、熱海だけでも100軒もの置屋があり、現役の芸妓も250名ほど在籍していると言われている。中央町の初川沿いに「熱海芸妓見番歌舞練場」があり、ここで毎年4月下旬に催される芸妓達の晴れ舞台「熱海をどり」の存在は有名だ。

京都の祇園にも通じる芸者遊びの文化は、祇園あれば五条楽園もあるように、熱海にも裏の顔がある。
それが熱海の赤線の存在だった。

中央町の各所にある遊郭建築の一つである「千笑」の屋号が入った建物。赤線時代の趣きを色濃く残す代表的な建築物であるが、現在は普通の住居兼店舗として使われているのみだ。

熱海市中央町の飲食街を探索にやってきた日本DEEP案内取材班。
やはり雰囲気が素晴らしいのは糸川の西側に走る熱海街道に沿った一帯の風景だろう。

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特にタクシー会社「熱海第一交通」の車庫に使われている建物が目に付く。2階部分の外壁の装飾を見てもここが元赤線建築である事は言うまでもない。熱海はこうした赤線時代の建物が現役で使われている事が当たり前のようである。

日本を代表する温泉街「熱海」の最もDEEPな場所と言えば、市街地の中心を流れる「糸川」下流の両岸にある「中央町」「渚町」の界隈に集約される。

毎年1月から2月にかけて糸川沿いにピンク色の鮮やかな花を咲かせる「熱海桜」が街を彩るこの界隈は、昭和33年に売春防止法施行によって閉鎖されるまで営業していた赤線の痕跡がそこかしこに残る中、温泉街の夜の顔として長年時を刻み続けた場所だ。

JR熱海駅から下り坂をずるずる降りてくると、およそ徒歩10分程度で熱海の中心市街地における目抜き通りとなる「熱海銀座商店街」が現れる。

さすが「銀座」と名のつく商店街だけの事はある。ここが熱海の中心と言わんばかりの立派なアーケードが道路の両サイドに掛かっているが、それがなければ地方都市の寂れた商店街のそれとあまり変わらないくらい、人通りが少ないのが気になる。

熱海市の中心市街地、銀座町まで降りてきた。

バス停の名前に「銀座」と書かれているように、ここが熱海における一番の繁華街だとばかりに名づけられた地名。当然ながら東京の銀座とは全くの別世界だ。

熱海駅前を降りるとそこは山の中腹にあるため、中心市街地や海岸へは急な坂道を下って行かなければならない。

商店街を抜けると田原本町交差点のT字路に出てきた。ここから海岸へそのまま降りる道と市役所や中心市街地へ下る道に分かれている。

日本各地を旅行する中で、やはり日本の独特な雰囲気を窺い知る事が出来ると思える特殊な場所が、温泉街だ。火山国の日本では古くから温泉と人が密接に関わってきたのだ。日本人と温泉は切っても切り離せない関係にある。

近代化に至り、昭和の時代になってからもその風習は受け継がれ、各地の温泉街は手軽なリゾート地として、また新婚旅行の名所として、はたまた古い体質の企業の慰安旅行先として親しまれてきた。

その代表格が熱海である。

東京からわずか100キロの位置にある、静岡県伊豆半島の東の付け根に位置する温泉地だ。

明治時代から保養地として当時の政府高官が訪れるなどしてきた土地で、大正末期に現在のJR東海道本線となる鉄道省熱海線が開通してから、東京至近の温泉街として本格的に発展を始める事になる。

現在では熱海駅まで東海道線で東京や横浜から2時間足らずで来る事が出来る。しかも東海道新幹線の駅まで併設されている交通至便な温泉地は他には存在しない。

全国唯一と言われる「お乳の寺」、愛知県小牧市の「間々観音」を訪れている。

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寺の山門から向かって左側に本堂がある。

他に参拝客が居ないからか、非常に閑散とした印象を受けるのだが、これが3月15日になると、同じ小牧市にある田縣神社の豊年祭へやってくる外国人観光客がついでに参拝するので、にわかに活気を帯びる。

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逢阪まさよし
大阪出身。地元大阪と関西一円の変な物件や街を訪ね歩いた記録を記した「大阪DEEP案内」を運営、2008年に東京進出し、関東版「東京DEEP案内」を立ち上げる。それに飽き足らず、関西・関東以外の地方ネタをかき集めたタウンガイドサイトを作ろうと思い製作したのが「日本DEEP案内」である。
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