古臭さ残る昭和の温泉街「伊香保温泉」を後にした我々はそのまま榛名山へと続く峠道を登る事にした。榛名山は赤城山・妙義山とともに群馬県民なら誰もが知っている上毛三山の一つ。また、群馬県民なら誰もがその内容を暗記しているという郷土愛の塊「上毛かるた」にも勿論書かれている。
活火山である榛名山のふもとに広がるカルデラ湖「榛名湖」にやってきた。
私は高原の湖というのが好きで、こういう場所を見つけてしまうと行かずには居られないたちだ。観光地の湖に行けば必ずといっていいほど存在する貸しボートに乗って高原の風を感じるのだ。ああ、避暑地の休日。
湖に映える山は榛名山。榛名富士とも呼ばれ、山岳信仰を受けてきた山である。標高1390メートルで、高崎や前橋など県の中心市街地からも程近い。ここも市町村合併で高崎市の一部になっていた。
もっとも群馬の観光地はもっぱら草津あたりにお株を奪われているので榛名山や伊香保あたりは比較的地味だ。
榛名山の山頂へは「榛名山ロープウェー」で一気に登る事ができる。麓からの高低差300メートルを3分足らずで登ってしまう。あっけない登山である。
榛名山の南には長野新幹線が走っているが、この深い山のどこかにある何も無い僻地に「安中榛名駅」という超弩級の秘境駅があるという。新幹線駅なのに一日の利用者が200人台というとんでもない駅である。岐阜羽島どころではない意味不明さだが岐阜も群馬も強力な自民党族議員が存在するため政治駅として意味もなく作られた経緯がある事は見逃せない。機会があれば行ってみたい。
榛名山頂上には山岳信仰の拠点「富士山神社」が置かれている。
日本人はよほど富士山のような末広がりの山が好きなようで、ここ榛名富士も縁起担ぎとして古くから愛されている。
榛名山の麓では乗馬体験ができる。広い駐車場に車と同じように馬が停められているのだ。まあここは群馬だから文字通り馬の群れがいても何も驚く事ではない。
榛名山へ登る峠道の途中から、我々が昨晩怪しいストリップや黄金の湯を楽しんできた思い出の伊香保温泉の姿を眺める事ができる。
道中、宗教施設の建築現場を発見する。立派な階段が築かれているのだが、一体どんな宗教なんだ。
両脇のお地蔵様もいかにも最近作りましたといった感じで有難味に欠ける。
玄関脇に「建築計画のお知らせ」と看板があったので読んでみたのだが、建築主・設計者ともに東京都内の住所が書かれていた。
調べてみると板橋区に本拠を置く台湾の宗教法人「佛光山」の日本支部だった。台湾の南部・高雄にある総本山は台湾一の珍寺としてマニアには有名な場所だそうだ。(→詳細)
この場所も今後台湾の総本山のように香ばしい宗教スポットに生まれ変わるのだろうか。まもなく現れるであろう伊香保の超新星に要注目。













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