伊豆高原・伊豆シャボテン公園 (1)

ツルッパゲ火山の伊豆高原・大室山が気になって登りにやってきた訳だが、大室山リフトの向かいで陽気なラテン系音楽を流しっぱなしの脱力系施設「伊豆シャボテン公園」も気になったのでついてに入場してみることにした。

駐車場入口にはマヌケ面のサボテンが出迎えている。地方にありがちな微妙なテーマパークの風情がバリバリ漂う。大室山リフトのチケットで割引が利くという特典も憎い。

駐車場の入口へのアプローチに建てられた石組みの塔。ものすごくメキシカンなわけだが何故か青、黄色、赤のルーマニア国旗風のシンボルマークが目に付く。東京の信濃町で見た旗かと軽いデジャヴに見舞われたが多分気のせいだろう。

割引特典につられて入ってみると駐車場代500円、入場料1800円の一割引と、結構な負担になった。まあ観光地だからな。

こう見えても、昭和34年開業の老舗施設。なんでサボテンじゃなくて「シャボテン」なの?という問いには、サケとシャケの違いみたいなもんだよ、とやけに軽いノリだ。

店内のレストランで食べられるサボテン料理もおすすめですよん、と写真がベタベタ貼られているのがいかにもテーマパーク的なノリである。

この先でスタッフに半強制的に記念撮影ゾーンに誘導されてしまいそうになるので気をつけよう。別に写真などはいらないのだが、強引なスタッフの誘導に負けた家族がスタッフの「チン・パン・ジー!」の掛け声とともに写真を撮られていて非常にマヌケな風景が見られる。

どうもこの伊豆シャボテン公園、世界中のサボテンが栽培されている温室も見所なのだが、それ以上に力を入れているのが動物園の方だったりする。

で、中に入るなりこの「カピバラの湯」...無駄に脱力させてくれる。
カピバラの飼育設備に温泉を敷いているという、よくわかんない所に力が入った特徴を持つ動物園だ。

背後には大室山。手前にはメキシコのアステカ文明をモチーフにした石像などが目に付くテーマパークの敷地が広がる。

さっきの写真撮影スタッフの掛け声で気がついたが、伊豆シャボテン公園の名物は日本でも数少ないチンパンジーのショーが見られる事だ。

ちょうどタイミングよく園内でチンパンジーショーが行われていた所だった。

類人猿のチンパンジーは成体になると人間の半分近くの知能指数があると言われているが、ここではボール投げをしたり鍵の掛かったケースからバナナを取り出したりという光景を見る事ができる。

チンパンジーのアスカは9歳。人間で言うと中学二年生くらいの年頃らしい。
1歳のときに愛知県犬山市の日本モンキーセンターから移籍。

犬山のモンキーセンターといえば日本の霊長類研究の権威「京都大学霊長類研究所」があることで知られている。

伊豆シャボテン公園のチンパンジーショーはシャボテン公園園長の堤氏本人の手で30年以上続けられているという。今回のショーも園長自らが出演している。

テレビで何度も紹介されている一方で動物愛護団体の抗議で全国的にアニマルショーが消えゆく中で、現役バリバリで頑張っている貴重な存在である。

圧倒的な平衡感覚で5メートルの竹馬に余裕で跨るチンパンジーのアスカ。こうした動物の運動能力の凄さを間近に見られる機会はなかなか無いだろう。

チンパンジーショーもそこそこに園内を見回すとサル類をはじめとしていろんな動物が飼育されている。完全にここは動物園だ。

野鳥の楽園こと「バードパラダイス」も見逃せないぞ。フラミンゴなどが放し飼いにされている。鳥の糞を落とされないように注意だ。

希少種と言われている、カンガルーなのか鹿なのかネズミなのか分からない謎の哺乳類「マーラ」もいる。普通マーラといったらおちんちんだろ。いやなんでもないです。


伊豆シャボテン公園園長・堤氏の自著。

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