名古屋の奥座敷・定光寺 (2) 廃墟旅館千歳樓<中編>

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愛知県春日井市玉野町、名古屋屈指のベッドタウン「高蔵寺ニュータウン」に隣接する玉野川渓谷の一角に、創業75年を誇っていた老舗旅館「千歳樓」の廃墟が痛々しく残っている。

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城嶺橋の上からもかつての老舗旅館の無残な姿を拝む事ができる。窓ガラスは割られ、障子がビリビリに引き裂かれている。5年やそこらで建物ってこんなに荒れてしまうものなのか。

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放火された家を含めて、千歳樓の並びに建つ民家は軒並み廃屋と化しているか、住んでいる形跡もない。

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城嶺橋を渡り終えて春日井市側に入る。ふと目に入った欄干の装飾、三条大橋を模したというのはこれの事なのか。

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今では人間よりも猿の方が多いらしい。付近の農作物を荒らして回っているのだろうか、行政によって捕獲作戦が展開されている模様。しかし捕獲用の檻を設置したのは川向かいの瀬戸市のようだ。

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中にはリンゴがこれ見よがしに置かれている。この要領で廃墟を荒らしまわるDQNも捕獲できんもんなのか。中にエロ本でも忍ばせておいてさ。

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城嶺橋を渡った先は崖っぷちで突き当たり。定光寺駅方面と千歳樓方面に分かれている。こんな場所でも抜け道として使われているのか、車の行き来は多い。愛岐道路鹿乗橋交差点付近の混雑を避ける一部のドライバーがここを通って高蔵寺方面に抜けるのだ。ただし狭隘路につき初心者は悶死すること請け合い。

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狭い道路から金網と水力発電所の導水路ごしに、焼け落ちた廃墟家屋が見える。こんな場所によく建てられたなと思えるような場所に家があるので、ある意味驚く。

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放火で焼け出された廃屋からは、錆色に染まったガラクタとかつての建物の土台部分が辛うじて見える。どうやらガラクタの処分もせずにこのまま放置プレイのようだ。

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火災の際に崩壊した家屋からはトイレなどの地下部分が丸見えになっている。コンクリートごとブッ壊れていて豪快に剥き出し状態なのだが、消火活動の最中に建物の一部を壊したのだろうか。

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千歳樓周辺の廃屋はあくまで個人の所有物になっていて、行政側で一方的に撤去する訳にもいかないとの事でかなり手をこまねいているらしい。千歳樓のオーナーも夜逃げしてしまい行方知れずのままだとか。立つ鳥後を濁しまくりである。

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千歳樓建物脇の階段部分は恐らく火災による熱でだろうか、鉄筋がぐにゃりと曲がったままになっていて気味が悪い。

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もはや景勝地としての歴史は途絶え、廃墟見物スポットとなってしまっている定光寺駅前の玉野川渓谷。

川向こうの城嶺橋前には唯一残る旅館「應夢亭」の建物があるが、相次ぐ不審火に戦々恐々としていると言う。放置しておくとDQNはいくらでも飛んでくるし、行政側で手を打たないとどうにもならんような気がするが。

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