【佐賀県】現存する九州唯一の秘宝館「嬉野観光秘宝館」 (1)

今の日本から急速に消えてしまおうとしているのが「性の文化」であるという事を考えさせられる。そのきっかけとなる出来事が近年あまりにも多い。全国各地のエロ温泉街の没落、相次ぐストリップ劇場の摘発、そして「秘宝館」の閉鎖...

いまや日本では絶滅危惧種となってしまった「秘宝館」なる施設、性にまつわる様々な展示を時には面白おかしく、時には大真面目に展開して訪れた人々に感動と性衝動を与えてきた訳だが「レジャーの多様化」という言葉の下で場末と化す温泉街の片隅などにあるこれらの秘宝館は寂れに寂れ経営が行き詰まり、ストリップ劇場等と同じようにバタバタと廃業に追い込まれている。

この国はエロなくしてどこへ向かおうとしているのか、ともかく秘宝館は全国的にも絶滅危惧種と化しておりここ九州でも歓楽温泉街の筆頭格である別府ですら壊滅、しかし唯一九州に現存し何とか踏ん張って営業中の秘宝館が存在する。佐賀県嬉野市にある「嬉野観光秘宝館」だ。

佐賀県の歓楽温泉街である嬉野温泉と武雄温泉のちょうど中間地点にあるこの施設、昭和58(1983)年末の開館当時は嬉野武雄観光秘宝館という名称で現在も看板にはそう書かれているのだが、2010年に一旦閉鎖の噂があったものを別会社が事業を引き継いだそうで、何故か武雄の名称が抜け「嬉野観光秘宝館」として営業を再開させている。

ロードサイドにそびえる大看板は開館から30年の年月を刻み込んですっかり色褪せてしまっている。
「魅惑に満ちた愛のひとときを 大人の遊艶地・あなたのラブファンタジー」...まあなんと素敵なフレーズでしょう。

そんな秘宝館の駐車場にデーンと鎮座する観音様「嬉野成就観音」。秘宝館に観音様とはどこかで見たようなデジャヴ感がすると思ったら、どうやら札幌定山渓にある北海道秘宝館の「御涙観音」の妹という設定になっているらしい。この北海道秘宝館も今や無残にも廃墟化し荒れ果てている。

玄関脇にある「御案内」の文章がこれまた破壊力強すぎ。
「当館は最新のエレクトロニクス技術の粋を集めた大セックスワンダーランドとして開館致しました」
「愛性エキゾジムファンタジックなエロティシズムの数々」

...これを見て入りたくならない訳がない。昭和58年当時の金額で総額7億円もの莫大な設備投資を行い大々的にオープンした施設なのだ。

しかし駐車場もガラガラだし人っ子一人居ない。秘宝館の宿命なのか...閉館の噂がネット上に広まっている一方で「まだ潰れてない」との情報を信じてはるばる佐賀の片田舎までやってきたがちゃんと開いているのでよかった。傍らに置かれた男根に寂寥感全開。

開館当時は行列が出来る程の盛況振りだったそうだが今では一日数人、たまに団体で来れば良い方だという。恐らく経営としては赤字覚悟であろう。いつ閉館の話があってもおかしくないが案の定2014年3月閉館予定という話が珍スポット研究家・ほいじんが氏のツイートから公にされている。

受付でぽつんと佇むおばさんに入場料1500円を払い中へ入る。基本的に秘宝館系の施設は写真撮影NGでここも例に漏れないのだが、写真を撮らせて欲しいと頼み込んだら快諾して頂けた。よって当サイトでは秘宝館の中を最低限理解してもらう為にごく一部だけ内部写真を公開する。

まず中に入るとどこか○雪似の蝋人形があられもない姿で来客をお出迎え。嬉野弁財天といい日本で初めての蝋人形の御神体と説明にはある。制作費一体100万円(300~500万とも)。オリエント工業のラブドールより高い。以下展示物の多くは過激すぎて当サイトにそのまま載せるわけに行かないので一部自主規制が入ります。ご了承ください。

日本各地の秘宝館に付き物の「蝋人形」の始まりは18~19世紀に生きたマダム・タッソー夫人に遡る。ロンドンやら世界各地のマダム・タッソー館は観光客だらけだが日本じゃ蝋人形と言えばせいぜい東京タワーの蝋人形館くらいで後はこうした秘宝館でひたすらエロに徹してこっそり展示されている感じ。

もしここが閉館になったらガラスケースに入れられているこのミニスカポリスさん達もどこに行くのでしょう。気になる。他にもエロ画家として名を馳せた樺山久夫氏の大作「男女竜交接図」などもあり展示品のクオリティの高さにいちいち見逃せない。

弁天様から左手側には夫婦和合の霊験あらたかな和合神社がございますよ。展示物を見る前にまずは参拝。パンパン!ちなみにこれは柏手を打つ音であって戦後の日本各地にいた外人相手の売春婦の意味ではありません。

和合神社の絵馬掛け場には大量の絵馬と落書きが...九州ならではというか直方だの豊前だの地名が書き込まれたローカルDQNの記念カキコが目立つ訳である。みんな好きだねー。

絵馬の願い事にはこれまたあられもない言葉が書き込まれている。もう説明するまでもない。無駄に博多弁で主張するあたりがチャーミングである。

これだけ本能の赴くままに書いても構わない絵馬など日本中探してもあんまり無かろう。ある意味貴重な神社だ。参拝を済ませたら先へ進もう。

その先の怪しげなブラックライトに照らされた部屋には日本各地の道祖神・性神にまつわる展示コーナーがある。このへんの展示も地味っちゃ地味だがコレクションとしてはハイクオリティである。じっくり見て欲しい。

道祖神コーナーを過ぎるとお次は「エロチック・ファンタジー ながさきオチンチ祭り」のはじまりはじまり。言うまでもなく「長崎おくんち」のパロディだが嬉野という土地は長崎県境に近い事もある。

ちなみに長崎県では条例でソープ店舗の営業は認められていない不毛地帯なので長崎県の男はソープ街のある佐賀県嬉野まで遊びに来る。県境を越えたピンクな交流があるのです。

...で、中に入るととんでもない事になってました(笑)これをモロ出しするのは危険過ぎるので現物は是非嬉野でお楽しみ下さい。

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