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試される大地の廃墟ホテル…旭川市台場「ホテルのうきょう」を見に来た

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寒波吹きすさぶ中での厳しい冬の中「試される大地」に暮らす道民の皆様いかがお過ごしでしょうか。今回やってきたのは北海道旭川市。道央屈指の大都会でもあるが冬の最低気温が氷点下20度以下になる極寒の地でもある。

そんな旭川でも季節を問わずホットなのはやはりラブホ街。旭川市郊外の台場一条という場所に来た。札幌方面に向かう国道12号から少し中に入ると数軒のラブホテルが群がっている一画がある。

いかにも郊外型らしく車の利用を想定した広い敷地に昔ながらの昭和な佇まいを残したホテルが多い。これはボロそうだな…

平日宿泊2500円というバカ安価格の「ホテルクイーン」。看板のあまりの古臭さから見るに昭和50年代以前の年代物だろうかしら。

旭川市民にとって「白い恋人」というのは北海道土産ではなくラブホテルを意味するようです。道央自動車道があるので他所からは見放されがちなロケーションだが地元民の利用はそれなりに多いようで。

だが一方で無残にも廃墟と化したホテルが打ち捨てられ骸を晒していた。北海道も人口減少率激しいですからね。ラブホ業界も軒並み「試される大地」です。

我々がこんな旭川の外れのラブホ街まで来たのはあるホテルを見たかった為だ。確かその存在を知ったのは十数年前に見た宝島社の「VOW」だった記憶がある。その名もズバリ「ホテル農協」。田舎民にはお馴染みのあの農協マークがラブホのエンブレムになっているという不謹慎な物件である。

それが旭川市台場一条のラブホ街にあるという話を聞いて喜び勇んでやってきたのはいいが、時は無常である。既に廃業してしまい、ホテル農協はその佇まいを残したまま廃墟となっていた。

しかし農協マークの看板だけは健在だった。ラブホの玄関脇によくある「満室/空室」の看板がこのホテルでは「大豊作/不作」となっていたのだが、その看板は撤去されたのか見当たらなかった。

どうも廃業してから5年以上は経過しているようだ。建物周辺も雑草が伸び放題となっていて潰れてからずっと放置されたままなのは明らかである。

管理人用玄関の横には金ピカに塗りたくられた謎のマネキン。一瞬レディーガガかと思ったが違った。このシチュエーションならPVの絵にはなりそうだけど。脳内メロディは「バッド・ロマンス」で。

ホテル農協の敷地は隣接する解体業者のガラクタ置き場に使われていて木材の瓦礫が積み上がっている。どうでもいいんですがホテル農協ではなく平仮名で「ホテルのうきょう」が正しい名称のようだ。

駐車場スペースも容赦なくガラクタ置き場である。石膏ボードやら様々な廃棄物が分別されて捨てられていた。それはいいのだがどこぞのボーリング場の廃墟から持ってきたかのようなピンに「社長さんもあなたも私も皆同じ」と書かれているのは何なのだ。

ホテル農協の客室は郊外型の典型的な二階建てのガレージタイプとなっていて赤白を基調とした建物に整然と一列に並んでいる。全部で9室か。それほど多くはないのだな。

各客室の入口となる赤いシャッターで締め切られたままのガレージの上にはそれぞれ部屋の名前の看板が掲げられている。

トマトと枝豆の「しょうわのうきょう」…全て客室の名前もどこそこの農協店舗という設定らしい。笑える。そりゃ客に対してしっかり子種を残せという事か(笑)

じゃがいもとミニトマトの「もしりのうきょう」。

瓜と茄子という意味深な組み合わせの「うすやのうきょう」…

こちらは人参がトレードマークの「おおあさのうきょう」。

でかいスイカの絵が描かれているのが「けせんぬまのうきょう」と何故かここだけ東北地方に飛んじゃってるんですが。

ちなみにホテル農協に泊まるとお客へのプレゼントとして「季節の野菜」が冷蔵庫に入れられていたという話もある。さすがそのへんは農協だけあって抜かりがなかったようだ。

しかし既にホテル農協が廃墟となってしまった今、泊まる事すらかなわなくなった現実を思い知らされただけだった。ああ、生野菜食べたかったなあ…合掌。


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